【5/9(金)16:30〜18:00】『科学技術政策特論』 石川県庁 商工労働部産業政策課長 前田 博貴 氏 講義のご案内
各位
工学院共通科目（大学院理工系専門基礎科目)「科学技術政策特論」では、毎週、中央省庁等の第一線で活躍しておられる方々を講師にお迎えし、科学技術を通じた社会の課題解決のあり方に関する講義を担当いただいております。
来る5月9日(金)は、石川県庁 商工労働部産業政策課長 前田 博貴 氏が担当されます。
つきましては、「科学技術政策特論」は学生を始め、教職員の皆様の聴講を歓迎しておりますので、興味のある方は是非お越しください。
日時：平成26年5月9日(金)16:30～18:00（５講目）
場所：工学部オープンホール（B201)
【前田先生からのメッセージ】
石川県には、産業発展の歴史を背景に、繊維産業と機械産業の集積があります。この点に着目し、新産業創出に向けて取り組んでいるのが炭素繊維複合材料分野です。炭素繊維複合材料は、鉄の１０倍の強度でアルミの４分の１の軽さでさびないという特性ゆえに、今後、色々な分野での適用が考えられる有望な素材ですが、その特性ゆえに、量産や加工が難しい素材でもあります。まさに、産学官で叡智を結集して技術革新に取り組まねばなりません。
石川県では、こうした産学官の取り組みを進めるべく、地域独自の研究開発ファンドの創設や、国の支援を受けた研究施設の整備、人材の招へいを進めてきたところですが、昨年、国の超大型事業に採択され９年間で総額１００億円というビッグプロジェクトが始まりました。石川県の事例をご紹介させていただきながら、どのように地域からオールジャパンでイノベーションを創出していくのか、皆様と一緒に考えたいと思います。