コンテンツの著作権と運用方法
コンテンツの著作権等について
著作権は誰が有しているか?
- 大学院工学研究院および大学院情報科学研究院において承認された内規で、コンテンツの著作権は「授業をしている教員」が有している、と定められています。ここで注意すべきは、シラバス等に一般的に記載されている「科目担当教員」が必ずしも著作者とはいえないことです。例えば複数の教員が講師を担当する授業であったり、北大外の方が講師を担当する授業の場合は、北大内のどなたか1名、仮にA教員が取りまとめとして「科目担当教員」としてシラバスに記載されます。ですが、授業の第1回~第7回をA教員が担当し第8回~第15回をB教員が担当したとすると、第1回~第7回コンテンツの著作権はA教員が有し第8回~第15回コンテンツの著作権はB教員が有する形になります。
撮影行為や配信行為に関してはCEEDに許諾をいただく形になる
- コンテンツの著作権を教員が有しているとすると、CEEDが、授業の模様を収録してインターネット上で配信する行為がそもそも許されないこととなります。そこで、授業の模様を撮影したり、適宜視聴に適するよう編集したり、CEEDが管理するサーバーにアップロードしてインターネット上に配信したりする行為等に関しては、必要性について十分にご納得いただいた上で許諾をいただくこととなります。ただし、あくまでも許諾をいただく形であり権利を譲渡している訳ではないので、教員にとって上記の行為が不都合なものとなった場合は適宜配信停止や内容修正指示等の措置を執ることが出来ます。
コンテンツを視聴できる人の範囲
- CEEDに許諾をいただいたコンテンツは、教員から特段の指示がない限り、北海道大学学生と北海道大学学術交流協定大学学生からの閲覧希望に対しては無条件で閲覧を許可していただくことをお願いしています。これは、予習復習のためや自らの専門分野とは異なる別分野の知識を得たいとする向学心豊かな学生を可能な限り支援することを目的としているためです。ただし、閲覧希望はCEEDが管理するeラーニングシステムに個人情報を入力して取得できるアカウントの作成を必須としており、原則としてCEEDが許可のための作業をして初めて閲覧可能となりますので、気付かない内に不特定の第3者が閲覧していることはありません。
コンテンツの更新・変更・削除等
- ある科目コンテンツの著作権を有する教員が退職する際には、教員からの特段の定めがない場合、学生の閲覧に関しては退職以降も継続して許可していただくことをお願いしていますが、履修利用に関してはこの限りではなく、基本的には退職した日をもって履修利用は不可となります。ただし当該教員本人と、退職後に引き続き同様の科目を担当する後任教員の両名が認めた場合、引き続きコンテンツを活用することができます。
- コンテンツの作成から時間が経過し、コンテンツが古くなり内容を更新する必要がある場合には、コンテンツを更新することができます。その際はCEEDへご相談ください。
- 何らかの事情によりコンテンツを削除したい場合にはご相談ください。資料の一部改変等の対応も随時承っております。
CEEDに許諾をいただくことについての取り交わし
CEEDでのeラーニングに関する取り決めの明文化
コンテンツの運用方法について
コンテンツを学生への単位付与可能な履修利用教材とするための要件
- コンテンツは授業の配布資料や講義模様を収めた動画等で構成されていますが、ただ閲覧したからと言って学生に単位を付与できるわけではありません。履修利用の対象となるためには、社会人学生、科目等履修生、特別聴講学生といった遠隔地居住の事情がある大学院生や、留学やインターンシップ等の特殊事情で長期に渡り対面授業に出席することが困難と認められる大学院生である必要があります。加えて、閲覧した上での理解度を確認するために、レポート提出や課題付与の手続きを経なければなりません。
コンテンツは授業をより効果的、実践的なものにするための補助教材
- 近年、ブレンディッドラーニングや反転授業といったキーワードが話題となり、基礎的な知識はeラーニングコンテンツを用いて自宅等で予習復習をさせて、対面授業を演習、討論、ディスカッション等の実践的な教育の場にフル活用することによる教育効果の向上ケースが各所で報告されています。CEEDでのeラーニングシステムもこのような活用が可能なものとなっており、例えば学生と掲示板上でやりとりをしたりクイズを提示して理解度の確認をするといった、教員のニーズを極力取り入れる汎用性も備えています。
その他の有効活用方法・制作するメリット
- 病欠、忌引、留学、インターンシップ、就職活動等の様々な理由で学生が授業を欠席した際に、補講の代わりにeラーニングシステムを活用することができます。(ただし、理解度の確認についてはテスト、レポート、eラーニングシステム上のクイズ等で行う必要があります。)
- 教員が出張等で授業を開講できない回について、eラーニングコンテンツを活用することで補講せずに済み、授業の遅れを低減させることができます。